【なろう】異世界転生ものから考える社会風刺【アニメ】
どうも今日はなろう系アニメの話をしようかなと思います。ただ私自身なろう系を読んだことがないんですよね…
なろう系はアニメも見てないです。なのに考察が出来るのか?まぁ、率直な感想考察ですね。
人によっては気分を害するかも知れないのでここで戻りましょう!
【考察】
なろう系の始まりの前に…私が感じたアニメの変遷。
魅力がない主人公が何故かモテるアニメ
↓
主人公が特別な能力を持っているアニメ
↓
俺TUEEEEE!アニメ
↓
なろう系アニメ
の順に流行ったと記憶しています。
アニメの変化と特徴
1.魅力がない主人公が何故かモテるアニメ
これは一時期流行したハーレム物に多かった現象ですね。
優しい以外取り柄がない主人公が何故かモテまくる。そんなアニメです。
私はこの流れはエロゲアニメバブルからの名残では?と考えています。
2004年頃からエロゲアニメが流行りだします。エロゲアニメは不自然なくらい主人公がモテてましたね。元々エロゲなので仕方がないですが…
その後エロゲのようなラノベやアニメが出て来ます。
まるでエロゲだな。それなんてエロゲ?
ネットでこんなにフレーズをよく目にしました。今では全く見なくなりましたが…
エロゲを踏襲した故に魅力がない主人公を取り囲むハーレムアニメが流行ったのだと思います。
特にヘタレ主人公はハーレム物に多かったですね。
当然視聴者側からもなぜモテるのかわからないといった意見も目立つようになりますよね?
ハーレム物なんて見方によっては好きな女も選べない主人公と思われても仕方ないですから。
勿論選ばれなかったヒロインが可哀想だからハーレムの方がいいと言った意見も当時は散見しました。
私はハーレム物は好きでも嫌いてもないですかね…
2.主人公が特別な能力を持っているアニメ
前回の魅力がない主人公とはうってかわって主人公が特別な能力を持っているアニメが徐々に増え始めます。
安易なキャラ付けではありますが何もないよりマシです。
この頃から主人公の個性が出始めたと思います。熱血系、やれやれ系など自分の好きな主人公を選んで見ればいい時代です。
しかし徐々に主人公よいしょアニメが増え始めます。
何をやっても凄い凄いしか言わないヒロイン。
主人公の成長よりも主人公の為のアニメですかね?
私はこの頃のアニメはヒロインの知能が著しく低下しているように見えてあまり好きではなかったです。
何故特別な力を持っているのか?その力の秘密とは?
力そのものが物語の根幹であったりと割りと設定的には引かれるものもあったのがこの時代ですかね?
実は…みたいな事が最終回辺りで分かるとかなり盛り上がりますよね!
3.俺TUEEEE!アニメ
今でも受け継がれている俺TUEEEEの系譜の始まりです!
私はこの頃になると日常系アニメ以外見なくなりましたね…
俺TUEEEE系は見たまんまですね。主人公が無双します。以上…ではなくて…
ハーレム、特別な能力、俺TUEEEE!、なろう系は今後1つに融合していきます。
なので私は俺TUEEEEアニメは今に続くアニメ界のターニングポイントだと思います。
ただ昔ネットで俺TUEEEEは絶対負けないから安心して見ることが出来るといった意見を目にしたことがあります。
なるほどなぁと当時は感心しました。そういった視点で見ている人もいるんですね。
俺TUEEEE系はどんな困難な道のりも力業で解決できるので書く方も見る方も楽なのかもしれませんね。
能力が最初から限界突破している主人公に成長はあるんですかね?
4.なろう系アニメ
まだまだ流行りは終わらない!なろう系アニメ!
なろう系で今一番流行っているのは異世界転生物です!
このアニメの凄いところは1~3まで紹介したアニメの全てを踏襲しています。
言うなればハーレムで特別な能力があり俺TUEEEEで異世界に転生してしまいます。
欲張りセットですね。売れたものを全部詰め込めば売れる!そして売れた!そんな作品達です。
異世界転生の転生の仕方は死んで異世界へ。はたまたゲームから異世界になどがありますね。
オーバーロードはアニメだけ見たことがありますがこれは後者。
スラ転は前者。他にもたくさんありますが有りすぎるので敢えては挙げません。
現実ではパットしないけど異世界に転生したら無双出来た!
まさにアニメ、ラノベの集大成ですね…
今や書店に行くとアニメ化されていないなろう系ラノベがあふれています。
SAOアニメ一期が2012年かれこれ7年ブームが続いています。
代謝の早いアニメやラノベから見ると驚異の長さではないでしょうか?
一つ売れれば周りも真似をして同じジャンルが爆発的に流行ります。逆を言えば異世界転生以外の魅力的なジャンルが開発されていないということです。
一過性がいいとは言いませんがこれはジャンルの停滞を招いていると私は感じています。
私の感じたアニメの変遷はこんな感じですね。本題に入っていこうと思います。
時代の流れとアニメの停滞
1.なろう系から考える今の若者達とは?
何故わざわざアニメの変遷を説明したのか?それは私がアニメは時代の煽りを受けると思っているからです。
アニメ何てものは暇潰しや趣味であればいいのです。それが無意識の内に社会風刺になっているように感じます。
私の考えすぎかもしれませんが…
以前私は◯◯は俺の嫁というフレーズを聞かなくなったなと、話をしたことがあります。
最近では◯◯はお母さんといった守ることも養うことも放棄したフレーズが一部で流行っています。
私が思うに社会が貧しいから考え方に変化が生まれたのではと感じています。
社会が貧しい、未来がない、希望がない、だから異世界に惹かれているのです。
逃げて何が悪い。特別な能力もヒロインもいない辛い現実とは別の世界があってもいいのでは?
そんな思いが異世界転生物を流行らせている気がしてなりません。
平凡な凡人がモテてもいいじゃないか→ハーレムアニメの流行。
凡人は嫌だ特別な存在になりたい→特別な能力をもったアニメの流行
力があるのなら無双したい→俺TUEEEEアニメの流行
でも現実的に無理だけどもしそんな世界があるなら…→異世界転生の流行
何故魔法と剣のファンタジーではなく転生なのか?
死後の世界と同じで今を生きる若者の足掻きが異世界転生なのではないでしょうか?
努力もせずただ生きてきた凡人がいきなり英雄に成れる世界。私だって是非行きたいですよ。死んで行けるなら喜んで死にますよ。
現実ではコミュ障、社畜、ニートが異世界で無双。実に社会風刺的ではないか?
現実世界でも無双してた俺が異世界でも無双した。
異世界に行っても成功しなかった。
何て作品があったら少し読みたいですね(笑)
異世界転生は作者の現実逃避を作品に自己投影しているように見えてしまいます。
自分ではない誰かになりたいコンプレックスが異世界転生なのかも知れませんね…
私が異世界転生が嫌いなのはそういった側面が強すぎて同族嫌悪的な状態になっているんでしょうね…
次はどんなジャンルが流行るかわかりませんが明るいものがいいですね…
2.何故なろう系がアニメを停滞させるのか?
なろう系だけに言えることではないですが爆発的に流行ったジャンルは作品を停滞させます。
理由は単純で真似ばかりで新しいものを作ろうとしないからです。
書籍化に対しても数打ちゃ当たる戦法で1巻以降新刊がでないなどざらにあります。
飽食の結果停滞を招きますが周りも猿真似しかしていないので当然新たなジャンルなど生み出せません。
画期的な作品が出るまで似たり寄ったりの作品を垂れ流すのが停滞でなかったらなんなのか?
10点満点の作品があったとして誰かがそれを真似て8点の作品を作る。
真似ていく内にどんどん点が下がっていって2~3点くらいの作品であふれています。
停滞を打開する何かが生まれるといいのですね。